京/都のキャラクターのうじゅに癒されつつ、今日のプリキュアで、生気全部吸い取られた感じですー。
まぁ、そんなことはどうでもよいことなのですが・・・。
昨夜書いたSSがあるのですが・・・本アップにするのもどうかと思って・・・。
しょうがないので、ここにアップします。
昔見た映画のネタなのですが・・・・作品名とか覚えてません。
でも、かなり怖い映画でした。
話の筋だけは記憶していたので、一応文にしてみたのですが・・・すごく、説明が多いです。
んでもって、鬱話です。
推敲ほっとんどしていないので、ちゃんとした話になってるか分かりませんが・・・。
勇気を示すぜ!な覚悟の方だけどうぞですー。
小さな呻き声を漏らし、遊戯は目を覚ました。
朝の光はまだなく、ベッドの横にある小さなライトが、光を齎しているだけ。
目を覚ましたものの、そこから起き上がることはなく、その隣に寝ている人物の顔を覗き込む。
「・・・もう1人のボク・・・?」
「おはよう、相棒。・・・いや、まだ起きるには早いな。」
「いつから目覚ましてたの?」
「さっきだ。すぐに寝付こうとしたんだけどな、相棒も起きそうだったから。」
「ン・・・そっか・・・。」
ふんわりとした笑みを浮かべて、<遊戯>の胸板に擦り寄る。
甘えるような仕草に、「仕方がないな」と苦笑を漏らしながら、<遊戯>は愛しい人の頭を撫でた。
「な、相棒。もう一回、する?」
「うーん、どーしよっかな。ボクが気に入るようなキスをくれたら、してもいい、よ?」
うーんと優しいやつと、少女のような声でそう言いながら、顔を<遊戯>に向ける。
「フ・・・いいぜ。」
とろりとろりと、穏やかに過ぎていく時間。
切り取られたその中で、永遠に終わらぬ夢を見ているような。
手を伸ばせば触れる。
声を漏らせば聞こえる。
目を開ければ見える。
それまで感じたことのない、リアルな感覚。
・・・の、筈だった。
彼らは、互いに愛し合っていたものの、「心の部屋」という極めて不安定な空間でしか感触を享受することができなかったから。
ここは、違う。
2人とも、ここに存在している。
「ね、今住んでる、ここ・・・好き?」
「この部屋ってことか?」
「ううん・・・ちょっと、違・・ぅ、あ、はぅ・・・っ、」
「あんまり、下手に口をきくもんじゃないぜ。苛められたいか?」
毎日毎日、2人は愛し合った。
同じような日々になんら不満を持つ事もなく、体を重ね合わせて。
確かに、不満はなくて当然かもしれない。しかし、疑問がないのはおかしかった。
その空間で、遊戯だけは気がついた。
盲目的に遊戯を求めた<遊戯>には見えていなかった、小さな傷。
(どうして、分かっちゃったの・・・?)
この世界には、朝がなかった。
***
「瀬人様。そろそろお休みになられたらどうでしょうか。」
「うるさい・・・プログラムの修正に、予定以上の時間がかかっているんだ。」
忌々しい限りだ。
心の中で悪態をつきながら、海馬コーポレーションの若社長はキーボードを見つめた。
遊戯が死んだのは、2年前のことだった。
毎日の仕事での疲労が溜まっていたのだろう・・・足元がふらつき、歩道橋の階段から落ちたと聞いている。
デュエルキングの死を、世界中のデュエリストが悔やみ、悲しみ・・・奴の葬式には、交通整備に骨を折るくらいの人数がやってきた。
そこまではまだよかった。
「あの馬鹿者が・・・こんなものを置いていくとは。」
それは遺書だった。
海馬コーポレーションで、密かに研究が行われていた、冷凍人間の記憶補完について。
研究がほぼ100%終わっていたことは、遊戯もよく知っていた。
自殺ではないという事は理解していたものの、彼の死に方は、その研究にあまりにぴったりなほど、よく出来ていた。
そして、その遺書には、自分の死体が完璧な状態にある時、研究に加担させよという内容。
「・・・あいつを見くびっていた・・・。」
「瀬人様?」
「こんな面倒を押し付けられるとはな。」
遺書と共に、データ媒体が仕舞われていた。
それは、遊戯個人で作った、<遊戯>のプログラム。
記憶補完―・・・それは言わば、死んだ後の夢を見る、しばしの期間のことだった。
完全に停止された身体機能の中で、脳だけが夢を見ている状態にさせる。
この研究は、公にされていないため、夢の内容までは考案されていなかったのだが、作られていたプログラムは、遊戯の望む世界そのもの。
遊戯と、<遊戯>が幸せに過ごせる空間。
家、学校、友人、親類、住んでいた町、・・・世界。
唯一の欠陥と言えば、「朝がないこと」だった。
***
「も、ひとりの、ボク・・・。」
はぁはぁと、荒い呼吸を整えるように、遊戯は口を開いた。
「ボク、ボク・・・、ここにいたいよ・・・!」
「相棒・・・?どうしたんだ?泣いているのか?」
「う・・っ、どうして?どうして・・・?」
どうしてこれは、夢なの?
***
「夢は覚めなくてはならない。」
(いくら貴様の遺言だとしてもな・・・遊戯よ。)
海馬は、中身を覗くようなことはしていなかったが、補完されている夢の中で、どのような事が行われているのかくらいは容易に想像できた。
朝のない世界で、幸せな空間に溺れる。
(それは、本当に・・・遊戯・・・貴様が望んだものだったのか?)
夢は、覚めなくてはならない。
叶わない夢なら、なおさら。
「ここまで苦労させられたが・・・せめて、お前の欲しがっていた幸せな終わりをくれてやる。」
Delete
長い指が、キーボードを叩いた。
***
映画の内容としては、死体を冷凍補完して、幸せな夢を見るという、保険会社みたいなのがあったのです。
主人公は、ある日女の人に一目惚れをするのですが、恋人にはなれないって思い込んで、自殺を図ります。
その後、夢の中でその女の人と幸せに過ごすのですが、データにバグが生じて、幸せな世界が一気に地獄になり、人殺しになっちゃったり、刑務所にいったりしちゃうー・・・みたいな感じ、だったと。
まぁ、死んだ後ってことに気がつくのは、後半だったんですけど・・・時間の流れ的にはこんなんでした。
ちなみに、私にとっての2番目のトラウマです。
1番は、ゆぎおのノア編で・・・ノアの過去・・・あたり。
多分、あれが怖くてゆぎおから離れてたんでしょうね、私・・・無意識にですが。
ああいう、「実は死んでたんだよ、君」みたいなネタが、すっごく怖いです。
好きなんだけど、怖いです。
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